これまで様々な住宅ローンの商品を見てきましたが、返済の方法もまた考えなければならない重要な点です。先行き不透明な時代で、安易に収入の増加に期待すると危険です。将来の子供の教育費や老後資金の準備などを十分に考慮して返済計画を立てましょう。
難しいのは月々の返済額を低くすると、月々の支払いは安く済みますが、延ばした期間の分の利息が上乗せされます。完済までの期間を短く設定すると支払い総額は減りますが、月々の負担は増大します。
例えば、借入金額2000万円、金利3.5%、ボーナス返済は使わないという借入条件とすると、
20年返済の返済総額が2783万5200円
30年完済の返済総額が3232万8000円
となります。その差額は449万2800円です。
このような差額が生まれることを考慮に入れて、自分のライフスタイルと照らし合わせてバランスをとることが重要です。
返済方法
返済方法には、元利均等返済と元金均等返済の違いがあります。
元利均等返済とは、毎月の返済額が完済まで一定なので返済計画が立てやすいという点と当初の返済額が少なくなるという点で特徴のある返済方法です。
一方、元金均等返済は、元金の返済ペースが早いとともに毎月の返済額が回を追うごと少なくなり、結果的に返済総額が少なくてすみます。しかし、より多くの準備資金が必要となります。
自分の資金力と収入を考慮してより自分にあった返済方法を選択しましょう。
また、返済方法にはその他にオプションがあります。代表例を説明するので、参考にして下さい。
・ゆとり(ステップ)返済
返済開始後の一定期間は返済額が少なく、その後返済額が増えるというものです。しかし、2000年度から、公庫融資のゆとり返済は廃止されることになったので注意してください。
・ボーナス返済
ボーナス返済は、借入れ元金を毎月返済の分と、ボーナス返済分に振り分けるものです。ボーナスがある人にとって、月々の返済額を大きく減らすことができるので、有効でしょう。公庫融資では、ボーナス返済の分は全体の40%以内で、また、金額は50万円単位で設定しています。
・親子リレー返済
親子リレー返済は、融資を受ける住宅に同居する申込本人の子供を、契約の連帯債務者とし、申込本人に万が一のことがあれば、連帯債務者の子供が返済を継続していくシステムです。住宅ローンには年齢制限がありますので、高齢の人は中々ローンを組みにくいですが、親子リレー返済を利用すると高齢の人も住宅ローンを組むことができるようになります。